ヨーロッパツーリング2013


〜社長サトウの旅日記


2013/6/13-25
HaneHon Freedom Euro Touring
Munchen 〜 Barcelona
Total 13日



ツアー 3日目〜6/15



6月15日

5・6・7で始まります。
7時にバンが迎えに来るので早起きし準備を完了しロビーで待つ事しばし、来ました!
ツアー会社のバンが2台、挨拶もそこそこにBMWホール向かって出発!フライマンのBMWホール、久しぶりです。

BMWホールは新車の発表・研修等が行われる所ですが、ツーリング車両の引取りは裏側の保管場所で行われます。
ガイドのピーターさんが待機して、準備しておりました。

まず初めはツーリング中の注意事項の説明です。
前回の500mで迷子になった経験から、後ろのライダーを見ながら走る事・右側通行・ロータリーの廻り方等を確認。
バイクで走る7泊8日分の手荷物をパ二アにしまい、無線の準備等々、準備完了!
出発!

まず、ミュンヘンを左回りに半周する様な感じでガルミッシュ・パルテンキルヘンへ行くアウトバーンに入り一気にと考えておりましたが、今回はピーターさんが先頭で走ります。

今回のツーリングではアウトバーンはここしかありません。走って行くに従って訳が分かって来ました。工事中が多く、知らずに気合の入った走りで行くと危険なのです。
最後尾でそんな事を考えながら走っていると、一台RTがスローダウンし私の後ろになってしまい様子を見ているとストップ。私も停車し降りて歩いて行くと、パンクしたと云うので仲間に連絡を取りピーターさんが戻って来てくれる事になりました。

私とYさんが待っている間バイクが沢山が走って行きますが、何とGSの多い事か!眺めているとGSが停まってくれ、どうしたの? と聞くので、パンクだと答えると悪いけど援助出来ないと走り去っていきました。

待っている間、アウトバーンの道路脇で周囲の景色を見て感じた事は日本の高速道路は金が掛っているな!と云う事でした。ここは畑の中に盛り土をして作られておりますが、道路端に防護壁等は無く雨水の排水溝等も無く、センターライン側もポールをワイヤーが結び対向車線とは広い溝で離しているという状況です。気候の関係もあるでしょうが、安上がりです。
車が誤って道路を外れてしまえば下に落ちてしまいますし、外から人が侵入しようとすればどうぞご勝手にという状況です。
これが速度無制限の道路なんです。

数十分後にやっとピーターさんがやって来て、パンクを直し、出発です。
空気が余り入らなかったのでスピードを60km/h位にして、ゆっくり走りガルミッシュに入りましたが、一般道は渋滞で時間が掛ってやっと皆が待っているガソリンスタンドに到着。

早速空気を入れますが、タイヤがボコボコになってしまっており使い物にならず、ピーターさんはガルミッシュでタイヤを探して来ると出掛けて行きました。
ですが暫くして、無いと戻って来て、ミュンヘンへもう一台RTを取りに行って来るから誰かに協力して貰いたいとの提案がありました。
ご夫婦で参加していたTさんに説明すると、二つ返事で喜んでOK!飛ばせるんですよ!!二人はK1600GTで出掛けました。

我々は少なくとも2時間以上は待つ必要があるので、スタンドに併設されたレストランに入り椅子に座ってコーヒーでも注文しようとしていると、外で事件が発生です。

ボンネットから煙を出して、中東の人達が乗ったベンツのSUVがスタンドに飛び込んで来ました!
スタンドのスタッフが消火器を使いますが、一本では消えず(なぜ!一本しかないの?)
向かいの商店の親父さんも消火器一本抱えて参加しますが、ダメ。
スタンドのイタリア人オーナーは消防に電話し、スタンドが爆発した時に備えてレストランにいた我々の仲間を裏口から裏の道路に誘導してくれております。

ベンツは燃えるに任され、室内にも火が回り、炎はルーフの上3m位におよんでいます。
事務所に隣接したオーナーの自宅の2F庇に達し燃え始めました。その間、ベンツの横に駐車していた我々のGS2台を引っ張り出すべく宇都宮のM2さんが奮闘しておりました。私のGSのキーを渡し移動。M2さんのGSが反対向きなので庭に向かって押し込みますが、パ二ヤが邪魔で入れられないので「諦めて出て来い!上の庇が燃え始めているので危ないぞ!!」と怒鳴って逃げてもらいました。

やっとその時、消防車が飛んで来て消火の準備を始め、強力な消火材で5分位で消してしまい一段落。
しかし、消火材で目が痛く困りました。消火後暫くして、RTを取りに行ったピーターさんとTさんが戻って来て惨状にびっくり!

やっと、全員集合で昼食をとり、出発したのが3時過ぎになってしまいました。
今日の行程が300km以上残っているので、のんびり休憩等とらずに走るようになります。

高度2400mのFluela峠の雪で覆われた峠で休憩し、ダボスを通過し暗くなる山岳道路を宿泊地のTujetschに向かい、9:30頃にホテルに到着。
ホテルの主人夫婦も頑張って待っていてくれ、初日の夕食は夜中となってしまいましたが全員元気におやすみなさい。

後日談ですが、リヒテンシュタインに住むスイス人の知り合いにダボス辺りで昼食だから連絡するから会いに来て、と連絡しておいたのですが「大事件発生でごめんなさい」とメールをしておきました。
すると翌日の新聞に、ガルミッシュの消防署員は日曜日でサッカーの試合中に出動要請がありサッカーユニフォームから着替えるのに時間が掛った、と載っていたと知らせてきました。知り合いへの返事にベンツの炎上する写真を添付しておきました。
とんでもない人達がいるもんです!


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